中華なチューブ
かの国から格安チューブを取り寄せてみました。
激安です。
それなりに問題もあります。というお話。
といっても何の事だかわからないので、順を追って説明しましょう。
まず、これ。
こうゆうものをせっせと作っている人が世の中にはいるのですが、これはリードと言いまして、Oboeという楽器に突っ込んでピーピー鳴らすのです。
めんどくさいからいろいろ省略しますけど、これを作るのにそれぞれパーツが必要で、このコルクの部分、中は金属のパイプになっているのですけど、これは絞り加工かなんかしてあって、テーパーがついているもんですから、その辺のホームセンターでは手に入らない。ま、手に入るとしたら糸くらいのもんなんですが、しょうがないから専門店で買ってきます。が、高い。結構高い。それでリードが使えなくなったらこの糸をスルスルとほどいて分解し、再利用するのですが、だんだんとコルクがへたってくる。なんとなく鳴らなくなってくる。最近ブリッジなんかつけたりするのが流行ってますけど
サックス用 ¥7,700
そうゆうの以前に、コルクが緩くちゃ振動が伝わらないんではないか?もうね、わかんない方は全然わかんないと思うのですが、どんどん続けたいと思います。
それで、要は新品にすればいいんだけど、高いよねっ?てことです。
5本で¥4,730だそうです。
で、これだ!
18本!入って$21.3!!激安。
しかし、商品説明の画像を見た時点でこれは大変怪しいとなった。
パイプだよ。パイプ。先がちょっと丸すぎ。
真円のチューブが流行った時期があったけど、そいつを意識してるのかな?
これ、無理だろ。巻いたら割れそう。
普通はこんな感じで断面が楕円になってる。
はっ!?
気が付いたら届いていた。無意識にポチッてたのかもしれない。こわいこわい。
さて、どんなものやら。
むむっ
ま、ご覧の通りですが、まず、バラつきが大きい。
なんか、センターが出てないヤツがいっぱいいる。
先端断面の楕円形状も、楕円というかひし形っぽい。
金属パイプが肉厚。グロタンとかと比べると、明らかに肉厚。
径が細い。ピゾニーのマンドレルが中まで入りません。
リードを巻き付けるあたりには、らせん状にすべり止めの溝が入っている場合が多いのですが、これは何にも加工が無いです。
というわけで、早速リードを巻いてみましたけど、うーん。まぁ、いいか。特に問題ないような気がする。
そういえばJDRでチューブを買う時にどれにしようか迷っていたら、お店のおねーさんが出て来てわざわざ選んでくれたな。こだわる人は対称性の良いものをピックアップするみたいですね。ブラスチューブだったんですが、いつも通りに巻いて削ったらキンキンに派手な音が出て衝撃でした。割と違うもんだな、と。今回はそういった印象はありませんでした。もうちょっと条件を揃えて真剣に比べると違いがわかるかな?
というわけで、ロット内のばらつきが大きいこの商品は、プロとかハイアマチュアにはオススメいたしません。